アルガンオイル、サボテンオイル生産地を巡る車旅の2日目。
アガデイールより南に3時間ほど、今度はサボテンオイルの産地であるグルミンを目指します。スムーズに着くかと思いきやハプニング。途中小さな丘をいくつか超えて海沿いの道へ出る予定、がいつの間にか舗装のない、石、小岩がごろごろしている山道へと迷いこんでしまいました。が、すでに引き返せず、前へ進むしかない状態。一人が車の前であぶなそうな石を1個1個取り除きながら、ゆっくりと進むこと約1時間。ようやく舗装された道が見えた時はほっとしました!
その後もビーチがある場所では一休みして海で遊んでみたり(大西洋は波が荒く危険そうでしたが、、)とのんびり進みました。
ビーチで遊んだあとはシデイフニという海辺の町を通って、また内陸方面へ。
徐々にウチワサボテンの群生が目立つようになってきました。道路沿いはもちろんのことですが、1本のアルガンの木を取り囲むようにサボテンが生えている光景もたくさん。まるでアルガンの木を守っているかのようです。
ちょうど開花の季節でしたので、ウチワサボテンの葉の上には黄色のきれいな花のつぼみがまさに開くところ。
しかし、サボテンの葉にはおもったよりいかついトゲがたくさんついており、触れるのは危なそう。
これでアルガンの木を守っていると考えると納得です。
アルガンの実を狙う蛇や動物も近づけませんね。
花が咲いた後はフルーツがなり、そのフルーツの種からサボテンオイルが作られます。(花の下の緑の固まりがフルーツです)
アルガンの木と共生するウチワサボテンを見ていると、そもそもアルガンの木の恩恵を受けていた昔の人々が、その周囲に生えるサボテンのフルーツを食すようになったり、サボテンの葉(ノパル)を料理に使ったりすることは自然な流れだったのだろうと思えます。
そして近年では、アルガンオイルと同じく砂漠でも成育できる植物としての効用が注目され、種からオイルがつくられるようになったのだとも。
ウチワサボテンはアルガンの木と同じく、民家の周りでは柵で囲って農園として所有されていたり、
今まさに育てているような小さなサボテン畑もありました。
この光景からも、サボテンもまた人々の生活の糧になっていることがわかりました。
ウチワサボテンとアルガンの木の関係について、それほど深く考えたことはありませんでしたが、実際に目にするとなんだかとても納得できる関係だと感じましたね。
さて、ウチワサボテンの群生に迎えられて、目的地グルミンに到着しました。
グルミンは砂漠の入り口の街であり、砂漠の民ベルベル人も多く住んでいます。そのためベルベルの民族衣装を着た人をたくさん見かけました。
そしてPureOildorのサボテンオイル、アルガンオイルを生産している工場へと向かいました。
グルミン、オイル生産工場編に続きます。