SPAの発祥ハマムはモロッコ伝統美容の宝庫!~ローカルハマム体験~

皆さん、こんにちは! ピュアオイルドール広報担当のAKIです。

いきなりですが、ハマムをご存知でしょうか?ハマムとは蒸気風呂のこと。モロッコではいたるところにこのハマムを見かけます。旅行ガイドにも人気のハマム紹介がよく載っていますね。ガイド本にのっている多くは旅行者向けのホテル併設ハマム(SPA)や高級ハマムがほとんどですが、私、モロッコへ行ったときに超ローカルハマムを体験しましたので、今日はその時のことを思い出しながらご紹介したいと思います。

ローカルハマムは庶民の銭湯?

地元の女性に連れて行ってもらったのですが、まずエリアは市街地から少し離れた、外国人旅行者(特にアジア人)はほとんどいないエリア。そのため女性たちの多くはジュラバ(伝統衣服、身体をすっぽり覆う)を着て頭にはスカーフを巻いている人がほとんど。私も目立たないようにジュラバとスカーフを着用しました(写真が残っていないのは残念!)余談ですが、モロッコの観光地ですら、写真を撮ってくれと言われて子供と写真を撮ったことがあります。アジア人を見たことがないので珍しかったようです。(私は典型的な平たい顔のため珍しく見られるのか笑)ジュラバとスカーフがなければ、ローカルエリアではさらに物珍しく見られたことでしょう。

実際のローカルハマムは日本でいう銭湯のような感じ。男女で入り口が分かれており、もちろん中も別々です。
大体皆さんプラスチックかごに銭湯セットのようなものを一式入れて持参しており、脱衣所で衣類を脱いだ後はセットをもってお風呂へ入ります。ハマムでは男性も女性も全部裸ではなく、パンツは着用です。

そしてお風呂ですが、湯船があるわけではなく、壁沿いのパイプから蒸気が出ている蒸気風呂となっています。その蒸気でまずはじっくり毛穴を開かせ、身体中にサボンノワール(黒オリーブ石鹸)を塗った後にゴマージュ(垢すり)して汚れと垢をミトンを使ってこすり落とします。その後は、髪の毛の先から足の先までで泡立ち石鹸で洗い、仕上げはオイルでしっとりと仕上げます。全行程で2時間以上かけることもしばあるそう。

ところが。

お風呂タイムが短すぎてモロッコ女性に驚かれる

私は毎日シャワー派(冬は湯船派)なのですが、そのシャワー時間がとても短いようで、人にはちゃんと洗っているのか?と驚かれます(本人的にはちゃんと洗ってます、毎日入ってますし。)そのためか、ここモロッコのハマムでも自分でさっさと身体と髪を洗い、10分後にはやることがなくなってしまいました笑

横にいる、一緒に行った女性は地元のお友達とおしゃべりをしつつ、じっくり入念にお肌を磨いています。

所在なくなってしまい、先に出てるね、と身振り手振りで伝え脱衣所へ出て着替えようかと濡れたパンツを脱ぎ、タオルで身体を拭こうとしていたところ、その女性が慌てて追いかけてきてダメダメ!と私の手をつかんでお風呂へ連れ戻したんです。

言葉が通じないのですが、どうやら「まだ洗ってないわよ!だめよ!」と言っていた気がします笑。おそらく私の所要時間が短すぎてびっくりしたのでしょう。

再度お風呂部屋に入り、「いいからそこに寝て!」といわれ床に寝転ぶと、女性は今度は私の身体を洗ってくれるようで、足の先から頭の先までごしごしとミトンでこすり上げられました。表が終わると裏も。隣をみると子供が同じようにお母さんにこすりあげられています。そんに汚れてないからそこまでこすらなくても、、、と思ったのですが、意外と垢が出るもので自分じゃぜったい取れない垢をとってもらいました。あとはもうされるがまま。すでにパンツを脱いでいたので私だけ全裸という状態でやや恥ずかしかったのですが、仕上がりはまさにつるピカになった感じでした。

 

モロッコ伝統美容、サボンノワール、ヘナ、ガスールetc…

さて、実際にローカルハマムで地元の方たちが使っていたアイテムは、まさにモロッコ伝統美容。

まずはサボンノワール(黒オリーブ石鹸、写真右)。これローカルなよろず屋さんなんかで量り売りしています。私たちもハマムへ行く前に何グラムか購入してビニール袋に入れてもらったものを持参しました。

黒オリーブを潰して作っているので見た目も黒々としています。モロッコのサボンノワールは泡立ち石鹸というより、汚れ吸着剤。身体じゅうに塗って少し時間を置き、ミトンでこすって汚れを落とすのです。塗ったときは少しピリピリした感覚がありました。ヘナを混ぜて使うこともあるようです。

続いてヘナ。ヘナは日本ではナチュラル派の白髪染めとして知られていますが、モロッコでは髪の毛や身体を洗うのに使ったりします。

そしてガスール。がスールはミネラル豊富な泥。粉末状のものをお湯で溶いて顔や髪のパックに使います。ハマムではサボンノワールはお約束、ヘナやガスールはお好みで使っている印象でした。

もちろん仕上げとしてオリーブオイルやアルガンオイルも使われています。アルガンオイルは高級オイルになるので、オリーブオイルで全身保湿をしている人も多いようです。

シャンプーにしろ石鹸にしろ、日本では様々な商品があふれていますが、モロッコでは多くの商品があるわけではありません。そんな理由もあってか、昔ながらの自然素材での美容法が人々の生活で普通に使われているのだと思います。ものがたくさんあってもこんなにも天然の恵みを生かした美容のアイテムのほうが贅沢に感じるのは、日本人だからでしょうね。

ローカルハマムの経験でモロッコ美容をさらに大好きになった私、帰りにヘナとガスールをメディナでキロ単位で購入して帰りました!

それではまた!

 

 

今ではヘナはヘアケアでなくてはならないアイテムに → 香料・着色料・防腐剤フリーだから安心?

モロッコ伝統美容についてこちらもどうぞ → 自然の恵みから生まれたモロッコ伝統美容とは?

 

 

 

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2 thoughts on “SPAの発祥ハマムはモロッコ伝統美容の宝庫!~ローカルハマム体験~

  1. なおみ says:

    AKIさん、ローカルハマム情報楽しく読ませて頂きました。
    ミストサウナみたいな感じで、長く居ても息苦しくならないようなお部屋のようですね。黒オリーブ石鹸は垢すりの際に肌への刺激を軽くする目的もあるのでしょうか、こちらは泡が立たないような、お皿に入っていると調味料にも見えますね(笑)

    モロッコは一度行ってみたい国なので、旅行に行った際は私もローカルハマムに挑戦してみます!!

    • PurOildOr says:

      なおみ様

      コメントありがとうございます!ローカルハマムはそうですね、温かいという感じです。
      写真の黒オリーブ石鹸は実は日本に帰ってきて作ってみたものです(^^
      ぜひ、モロッコで本場のハマムやモロッコ美容をお試しになってみてください!

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