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自然の恵みから生まれたモロッコ伝統美容とは？
7月
みなさん、こんにちは。ミド＠モロッコ人起業家です。
今日はモロッコの伝統美容についてお話ししたいと思います。モロッコの美容方法はすべて天然の素材から生まれたものです。ほとんどが自生している植物や自然の鉱石から採れるものなので、100％オーガニック。古くからモロッコの女性たちは、自然の恵みを、髪や肌のケア、お化粧に、またときには薬として取り入れてきました。とてもたくさんあるのですが、その一部をご紹介しますね。
魅惑の瞳をつくる天然アイライナー「كحل （コホル）」
モロッコ女性はお化粧も自然派です。アイラインやマスカラに使うコホルは天然の鉱石を砕いた粉です。これをローズウォーターなどの水で溶いてスティックを使ってラインをひきます。黒い魅惑的な瞳はコホルで作られます、、、が実はこれ、お化粧だけではなくて魔除けとしての役割もあったりするんですよ。
昔ながらの「黒オリーブ石鹸（サボンノワール）」
モロッコ人は週に1回～ハマムといわれるお風呂屋さん（といってもサウナのような、蒸し風呂のみ）にいきます。そのハマムで必ず使われているのは、「ブラックソープあるいはサボンノワール」といわれる黒オリーブの石鹸です。石鹸といっても固形ではなく、ジェル状になっています。
その名のとおり、黒オリーブ、水、塩を混ぜてつくる天然石鹸。正直泡立ちはないですが、古くて硬い角質を落とし、皮脂を落としすぎないので、お肌にやさしいのです。肌が柔らかくなって、そのあとのオイルや化粧水の浸透がとてもよくなりますよ。ケッサという垢すりミトンのようなものと一緒に使います。
モロッコでは老若男女が昔から使っている石鹸、日本でいえば牛乳石鹸というところでしょうか(^^)
髪の毛から身体中すべてに使えるミネラルたっぷり粘土「ガスール」
日本でもナチュラルコスメ好きのコアなファンが多い、ミネラル豊富な粘土「ガスール」。こちらも粉、あるいは固形のため、必要に応じて水に溶いて使います。シャンプーとして使ってもよし、顔のパックでもよし、全身パックでもよし。粘土の吸着力が汚れを取り除き、ミネラル成分が肌や髪を元気にします。好みでローズ水で溶いたり、乾燥する季節にははちみつやアルガンオイルを加えたり。こちらも余計な皮脂を落としすぎないせいか、本来の髪の毛や肌の力を取り戻し、髪質や肌質が変わったとの声もよく聞きますよ。
天然の染料・ヘアケアに「ヘナ」
モロッコでは結婚式に女性の手や腕に飾り模様を描く風習があります。その塗料となるのが、 「ヘナ」という植物です。ヘナはモロッコに自生する植物で、葉を乾燥させたものを粉末にして水に溶かして使います。繊細な模様はとても美しいです。
ヘナは色素が含まれているため、自然の白髪染めの染料としても使われています。それだけでなく、傷んだ髪を回復させたり頭皮を元気にするなどの効果もあります。
モロッコの黄金「アルガンオイル」「サボテンオイル」
すでに世界的にも大人気となった「アルガンオイル」と今大注目の「サボテンオイル」。この２つのオイルは世界2大アンチエイジングオイルといっても過言ではないでしょう。
アルガンオイルはモロッコのみで自生するアルガンの木の実の種子から抽出するオイル。フランスのオーガニックブランドから世界的に広がり、オイルブームの火付け役ともなりました。オリーブオイルの数倍のビタミンE含有量や、粒子が小さく、化粧水のブースターとして使われることで有名になりましたね。
そのアルガンを凌ぐ？サボテンオイルはPureOildorの一押しです。アルガンオイルでは物足りなくなった方や、極度の乾燥肌、小じわが気になる方にはおすすめです。
癒し効果もある「ローズウォーター」
実はモロッコはダマスクローズの世界4大産地の１つ。エル・ケアラ・ムグナというバラの村では毎年5月のローズフラワーの収穫に合わせてバラ祭りが催されます。収穫されたバラの花を蒸留してアロマのエッセンシャルオイルをつくるのですが、その時に出る水分がローズウォーターです。
歴代の美女達に愛されたローズの香りは女性のホルモンバランスを調整したり、気持を穏やかにする効果があるといわれています。そんな自然のローズの香りのローズウォーターは肌の炎症を抑えたり、保湿にすぐれていることから化粧水としても使われていますね。
いかがでしょう？これはモロッコ美容のほんの一部。メディナ（旧市街）のスーク（市場）では、さまざまな調味料や香料を売っているお店にこのような美容の原料も売っています。中には少し怪しげな調合品？もあったりするのが、モロッコ美容を余計に謎めいて魅せるのかもしれませんね笑。
ではまた！
